閣僚会議でも討論
物流の2024年問題が脚光を浴び、一般ビジネス誌や地上波ニュースでも取り上げられるようになってきています。
岸田総理大臣も出席する「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」は6月2日、2回目が開催されました。 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/buturyu_kakushin/index.html 2024年問題の解消に向けた「政策パッケージ」として、幅広い検討がなされており、なかでも商慣行の見直しについては、かなり踏み込んだ内容と言えると思います。 荷主・元請けを監視を強化するため、トラックGメン(仮称)の設置も検討されています。
トラックドライバーの賃金改善!
あげられている対策はほぼすべて行うべきといえます。
しかし、何より重要なのは、トラックドライバーの賃金改善のはずです。
そもそも全産業平均よりも2割も低い状態。
さらに労働時間も平均より2割長い状態です。 2022年度決算で、最高益を叩きだした物流事業者は多くありました。
一方でトラックドライバーの賃金が大幅に上昇した、といった情報はあまり聞こえてきません。 業界の多層下請け構造など、解決すべき課題は山積していますが、ここを解決しないことには、実際にドライバーとして働いてくれる人は次第に減っていくでしょう。
トラックドライバーが、若い人たちにも、誇りと希望をもって選んでもらえる職業になってほしいと願っています。
株式会社湯浅コンサルティング コンサルタント 芝田稔子
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