
いよいよ2024年問題の始まる4月となりました。
ドライバーの年間残業時間の上限規制だけでなく、日々の働ける時間も減るので、
2024年3月までと同様の働き方はできなくなります。
■荷主の方々へ:ご理解ください
荷主の方々には、運送事業者側から「この輸送は引き受けられません」とか
「この輸送は今までの金額では受けられません」といった申し入れ(拒否?)が
軒並み寄せられていることでしょう。
残業時間の上限規制には罰則がつくので、運送事業者側としても、
「時間が読めない仕事は極力引き受けない」ことにするしかない状況であり、
決して我儘などではないということをご理解ください。
■賃金単価を上げないとドライバーは辞めてしまうかも
心配されるのはドライバーの離職です。
働ける時間が減るということは、賃金単価を上げない限り、
ドライバー個人の収入は減ってしまいます。
収入度外視でドライバーという職業が好きというわけでなければ、
より稼げる同業他社、より稼げる別業界に転職していってしまうでしょう。
この状況で「より稼げる同業他社」といえば、
おそらくブラックという可能性も高いです。この動きは避けたいもの。
■行政の方々へ:“正直者”を守ってください
“正直者がばかをみる”事態にならないよう、
トラックGメン、労働Gメン、下請けGメン等の方々の活躍を期待しています。
法令を遵守して業務を行っている運送事業者や荷主が、
適正な利益を上げ、持続可能でいられるよう、
ブラックな企業には迅速な改善指導をお願いします。
運送事業者の方々は、自社での改善努力はもちろんですが、
せっかく体制があるのですから行政等の力も借りて、
経営環境をよくする工夫をぜひはかってください。
ちなみにトラックGメンの連絡先はこちらです。
国土交通省の組織で正式名称は「トラック荷主特別対策室」です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
東京では桜が咲いてきました。
自然の営みは人間界の事情と無関係に続いていきますが、
そこに希望も見出したい・・・。
皆様によい春が来ますように。
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